秋吉敏子さん

先般ジャズマスターの称号を受けられた。ニューヨークで50年以上活躍されているが人種差別と偏見の多い世界で日本人女性として、受けられたことは大変意義のあることである。彼女の著書[ジャズを生きる]岩波新書にはその辺のことが良く書かれている。結婚、出産、離婚、現在のご主人、ルウ、タバキンさんとの出会いも含め、彼女のジャズに対する考えを知ることが出来る。彼女の演奏はニューヨークで聞く機会がなかったが、ロサンゼルスのカテリーナバーで2002年に聞くことが出来た。72歳とは思えぬ迫力に感銘を受けた。その時秋吉さんの友人で私の友人でもある人の紹介で、彼女のロサンゼルスにおいてあったBMWをニューヨークの自宅へ運ぶこと依頼を受け、実行した。といっても私はロサンゼルスの友人宅から運送会社まで20マイルほど運転し
だけであるが73年型のビンテージもので気を使った。このとき彼女の飾らない謙虚な人柄に触れ感銘を受けた。今回の受賞を喜んでいる。