千の風になって

先日NHKの番組でこの曲のことを取り上げていた。昨年末の紅白歌合戦で歌われ大きな反響があり、最近のシングルCDのヒット曲になっていると言う。歌詞は「私のお墓の前で泣かないでください。私はそこにはいません。。。。」風になってあなたのそばにいます。と言う内容である。オリジナルの詩はアメリカで、作者不詳である。随分昔の詩らしく9.11のテロの追悼式でもこの詩が読まれたと言う。この詩をシンガーソングライターの新井満さんが日本語に訳し、千住明さんが作曲した。番組では2組のご夫婦の話が紹介されていた。交通事故で一人息子さんを亡くした方と、相次いで肉親を4人亡くし夫々その死を受け入れられず引きずって来たが、この曲を聞いて「そうだ死んでいないんだ。自分たちのそばで風になって生きていてくれる。」と吹っ切れたそうである。新井さんのホームページには5000以上の感謝の書き込みがあった。大変な反響である。この番組を見ていてすぐにキリストの復活を思った。墓の中からよみがえり、「私はいつもあなたと共にいる」と言われたのがキリストである。原作者がアメリカ人であるから恐らくキリスト教の思想から生まれたと思う。