お水取り

奈良東大寺二月堂で行われる行事で1200年以上続いている。松明を持って回廊走る姿は圧巻で火の芸術の感がある。お松明は3月1日から14日まであるが12日が篭松明で最高である。中学時代の恩師で奈良に在住の画家は、この火の芸術を描いているが素晴らしく情熱がこもった絵である。数年前、恩師の計らいで僧侶たちが修行している内陣に入れてもらったことがある。12日の夜から13日の朝に掛けて修行を見ていた。僧侶11人がお経を唱えながら箒のようなもので床の上の火を叩きながら走り回る姿は感動的であり、この世の悪が追放される感があった。1時半頃若狭井戸から水を汲んで仏様に備える。ここがクライマックスである。関西ではお水取りが終われば春が来ると言われている。今年は暖かく春が来たと思われたがお水取りの前は寒くなった。