千の風になって、ミリオンセラー

    テレビで秋川雅史の「千の風になって」のCDの販売が百万枚を突破したと報じていた。クラシックの分野では異例のことである。歌詞の翻訳も良く秋川氏の朗々とした歌い方も良かったと思う。オペラ歌手を目指していたので声量も抜群である。
    この曲の歌詞のオリジナルは1940年代にアメリカの一婦人Mary Fryeが作った詩「Do not stand at my grave and weep]に由来する。詩の中に「I am in a thousand winds that blow]の一節がありそこから「千の風になって」と題名をつけたのだろう。いい訳である。アメリカでは詩のみで曲はない。9.11テロの追悼式でもこの詩が朗読されたと聞いている。
    この曲に励まされ生きる希望を与えられた人は数多い。秋川氏の言によると「百万枚売れたと言うことはそれだけの数の悲しみを背負った人がいることになる。これからも歌い方を研究していきたい」