スピリチュアルケア

関学の時計台、校舎、教会、図書館の建物、色調が甲山、六甲山、と調和して素晴らしい。建物の色調は何から取っているのか。ランバス先生の指示か。サンタバーバラのミッションを思い出す。昼休みにはチャペルで演奏をしている。ここで学べる学生は幸せである。死生学の講義は他の学部の学生は取りにくいらしい。社会学部の社会福祉専攻の学生が多い。女子学生が多い。将来、福祉の道に進まれるのであろう。若い時から、死と生を考えて見ることは良いことだ。いつも教室は一杯だ。
今日は淀川キリスト教病院で牧師をしておられる藤井先生のホスピスでのスピリチュアルケアについて話があった。実際に200人以上の方を見取って来られたので、心に響く。
誰しも長生きしたい、病気になりたくない、色々楽しいことがしたい。しかし、不治の病になった時、どう対処すれば良いか。自暴自棄になるか、身内に当たるか、自殺を考えるか、神を恨むか。その人の年齢、境遇によっても異なる。私の様に定年も過ぎ、子供達も独立していれば、未練も少ないが、働き盛りや若い人などは簡単には受け入れられないと思う。死にゆく人が安らかに、満足して逝けるように、スピリチュアルケアは最も大事である。痛みが取れても魂の痛みが取れないと安堵できない。個人、境遇、家族によって異なるが、神の愛が全てを包んで癒してくれると信じられる人は救われるが、神を恨んで死んでいく人もいるだろう。そういう私も、神様もう少し体が動くようにしてくださいと祈っている。